元 河川監理員による河川情報

    河川で死体発見
     警察から、管理区間の河川で死体発見という情報があり、さっそく現場へ向いました。
     河川に住んでいたホームレスです。こんな経験は3回くらいありました。
     公園や街角と違って河川は過酷な自然と向かい合わせです。特に大雨による増水で命を落とす危険が大きいです。

     せめて、危険になる確率が高い河川にだけは住んで欲しくないといつも思っていました。




     河川内に居住する方々へは、河川監理員だった頃、真剣に対応してきました。
     社会的事情で路上生活を余儀なくされている方々が、大雨で増水する恐れもある河川内で居住している場合は、危機を予測した素早い対策が必要です。
     何よりも自治体が主体となって実施しているホームレス支援策と連携していくことで、河川監理員の現地指導に効果が出ます。
     関係機関と十分連携し、何らかの事情で河川に住むことを余儀なくされた方々(ホームレス)へ真剣に対応しているので、河川監理員はホームレスに対して、人道上の問題を踏まえずに河川から出て行けなどと言うわけはありません。管理する河川内を全て巡視確認し、ひとりひとりのホームレスに会い、名前や現在の仕事、経緯なども教えてもらったりして、河川敷地のどこに誰が住んでいるかを一覧表にして持っていました。

     とにかく、河川に居住することは命を落とす危険性があることや、河川管理上支障のある行為について自主的に是正するよう指導しなければならないのです。

     河川監理員として指導すべきことは、次の3点が主な点でした。現在もスタンスは同じでしょう。

    ①河川敷地は川の水が流れるところであり居住するところではありません
    ・出水時に水難の危険がある(本人自身にとって命の危険がある)
    ・みんなが利用できる河川敷地に勝手に居住してはいけない

    ②河川敷地、橋梁下に小屋を建てたり多くの手荷物を放置してはいけません
    ・河川敷地に勝手に工作物を設置してはいけません
    ・河川管理上の支障として「河川流下の阻害」「河川管理施設の損傷」「火災」「工作物による事故発生の恐れ」があります
    ・「排他的な河川利用」は河川自由使用の支障になります
    ・付近の住民から苦情が多く寄せられています

    ③河川に居住するホームレスの方々へ指導するとともに、自治体の福祉部局へ住居のことや健康のことなど相談してください・・・と伝えて、根本的な問題解決へ繋げていけるように対応することが基本です。

     「自治体の福祉担当部局では、「就労支援」「健康相談」「自立支援センター」などの福祉施策を実施しています。自治体へ相談に行きたいのに自力で行けない場合はその事情を伺います。河川監理員が自治体窓口へあなたの状況や希望を伝えますから何でも相談してください。」

    事情があり河川に住むことを余儀なくされた方々
     炎天下の河川敷で倒れていたホームレスから、救急車を呼んでくれと頼まれたことがありました。  救急車を呼んだところ、到着した救急隊員の話では、この人は病院へ行きたがる常習者・・とのことで帰ってしまいました。
     ホームレスが心配だったので、何かあったら連絡してくれと職場の連絡先住所や電話番号を教えた事がありましたが、その後どうだったかは記憶にありません。
     今でも、ホームレスが多い河川を見かけますが、これから寒くなるので心配です。





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    河川における火事
     河川敷で火事があると消防署から連絡があり河川監理員も駆けつけます。

     今までも多くの河川敷火事を確認してきました。すべて人間が原因なのはわかっています。原因と推測されたものは、河川敷バーべキユーの火の不始末だとか、堤防道路上からタバコのポイ捨て、子供の火遊び、そして、河川敷民有地の畑で草やゴミなどを燃やした時の飛び火などいろいろあります。

     たった2cmのタバコポイ捨てで河川敷の枯れ草が燃えて大火事に!そして単価の高い公務員は現場や事務所へ必ず出動です。勤務時間外だって文句も言わず出動です。超過勤務手当もガッポリです。

     こんな事はみんな望んでいないことです。各個人がほんの少し注意すれば火災になりません。そして、公務員に余計な超過勤務手当なんか支給させないようにしましょう。





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     河川は自由使用が原則ですが、河川管理施設を損傷してはいけないことはもちろんであり、他の河川利用者が迷惑と思うような排他的な使用や、地域の住民に支障のある使用は認められません。

     モトクロスの場合は、ジャンプやコーナリングのための盛土をしたりします。単車の走行により河川敷には多くの溝ができあがります。エンジン音もハチの大群がやってきたような音があたりに響きます。私もモトクロッサーの音やオイルの臭いがダイスキですが、河川敷でこれをやると、河川管理施設を損傷するばかりでなく、他の河川利用者に迷惑をかけてしまいます。ちびっ子がこの場所で釣りをしたりボール遊びをしたくても、モトクロス場のように勝手に整地されてしまうと自由に使えませんね。

     ラジコン飛行機も、都会の中では飛ばすスペースが無いのはわかります。しかし、ラジコン操作者は安全ですよと実施していても、遠巻きに見ている人にとっては、怖くて近寄れません。過去にコントロール不能になったラジコン飛行機が河川敷から民家の方へ墜落したという報道がありました。河川敷を自治体が公園として占用しているスペースでラジコン飛行場を許可した事例もあると聞きますが、地域の人たちは不満があるんじゃないですかね?

     ラジコンにしても、モトクロスにしても周囲に迷惑をかけず、おもいっきりできる場所がどこかにあるといいですね。
     私は知りませんが、どこかにあるんですかね?そういう施設が。 モトクロス場は山の中にあることが多いですよ。そこなら思い切り走れるだろうに。私も若い頃に80ccのレーサーに乗って遊んでいました。山の頂上付近で営業しているモトクロス場です。鳥たちには迷惑かけてるぞと叱られそうですが。
     ラジコン飛行機場なんかは、5ヘクタールくらいのスペースに周囲に高く網を張って1時間5000円程で営業すれば儲かりますかね?せっかくそのような遊びがあるんだから場所は欲しいと思いますが、河川敷はダメですよ。基本的に。

     あと、河川敷ゴルフです。おっさんが河川敷でよくやっています。モトクロスやラジコンと同様に河川巡視でこれを見かけたらスグ注意します。

     しかし、あーでもない、こーでもないと自分勝手なことばかり言います。近くの河川敷公園の野球場では、いつゴルフボールが飛んでこないかと少年達が迷惑そうです。河川敷によってはゴルフ場として占用して営業しているところもあるようで、そこなら思い切りボールが打てますね。

     とにかくモラルの問題が解決しないと、行政はまた皆の自由を縮小するような規制をかけてしまいますよ。




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    河川への不法投棄
     テレビや冷蔵庫・ふとん・家具、そして家庭ごみ(燃えるゴミ・不燃ごみ)などが、河川敷地へ不法投棄されています。私が経験し たところによりますと、半年あまりで150トン以上の時がありました。このゴミには大雨による増水時に発生した流木、ゴミなどは 含まれていないので、一部の方々のモラルさえあれば、公務員へ無駄な税金も使わせず、きれいな河川を保つことができるのです。も ったいない話です。エンドレスで、今でも不法投棄している人がいるでしょう。皆の川に捨てるのではなく、自分の家の庭に捨てれば いいのにと思います。

     具体的な防止対策としては次のとおりです。


    ・住民団体及び地域に密着した組織と協力した美化・清掃活動及び塵芥処理の実施
    ・河川管理カメラを利用した平常時の監視及び河川巡視を強化する
    ・投棄箇所のデータベース化による効率的な巡視を実施する(ただグルグル巡視するだけではダメということ)
    ・不法投棄の摘発・取り締まり強化に向けた関係行政機関等との連携
    ・河川管理者、沿川地方公共団体、警察、沿川住民自治会、消防署、NPO等が会員となった「不法投棄防止協議会(仮称)」を設立 して河川管理者だけが対策するのではなく、地域ぐるみで問題解決を図る
    ・住民団体及び地域に密着した組織による、河川愛護活動並びに不法投棄マップの作成、看板設置・マスメディアの活用で住民の方々 へ発信、意識啓発を図る


     私がやっていた頃は不法投棄により告発した経験はありませんが、刑事訴訟法第239条第2項には「官吏(国家公務員) 叉は公吏( 地方公務員) は、その職務を行う事により犯罪があると思料する時は告発をしなければならない」とあり、告発すべき義務があります 。この告発を受け、検察官が訴訟を提起することとなるわけですが、実際は河川管理者としてやるべきことをやった後の話です。
     河川管理者としては、河川監理員によって不法行為に対する「是正指導」を行った後に、それでも改善されない悪質なもの、及び緊急 を要するものに対しては、告発を行う流れになります。

     堤防の上(天端)が道路になっている箇所では、通過したクルマからゴミを捨てることがあります。付近の住民はいい迷惑です。そ して、年末になると大掃除で出たであろう大小のゴミが投棄されます。また、転勤シーズンだとかある特定の時期になると、洗濯機や家 具、テレビやふとん、ベッド等どっさり投棄されます。たいした国です。日本バンザイです。ボランティアでゴミ拾いしてもらうにしては規模が大きすぎるので、委託業務で定期的に回収するか、頻繁であったり、危険や支障が想定される場合は、みんなの嫌いな公務員がせっせと直営で動きます。

     投棄ゴミを発見したら、まず原因者調査をします。ゴミの入った袋を開けて原因者につながりそうな情報を探します。私もやっていましたが結構大変ですよ。今後、公務員も削減されて、自分の地域は自分で管理していこうという時代が来るでしょう。その時はいっしょにがんばりましょう。

     これもどこにでも起こりうる「モラル」の問題です。不法投棄が無ければ、ゴミ処理費用の2千万円は、もっと地域に役立つ使い方が出来たでしょう。もったいない話です。




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    堤防道路で交通事故
     堤防道路からクルマが脱輪していました。よくある話です。しかし危険ですよ。堤防の下に河川利用者がいなくてよかった。

     河川管理者にとっては堤防上(天端)は河川管理用通路専用で使いたいといつも思っていました。堤防を河川巡視パトロールカーで走行中に何か異常を発見した時など、その場所にすぐ停車したいのです。しかし、道路占用させた堤防兼用道路だと、そうはいきません。しばらく走行して少し広い場所を見つけるか、河川敷へ坂路で降りていかなければなりません。
    地域にとっては便利な道路網のひとつなんでしょうが。


     近頃では、大型津波発生時に緊急道路としても使えそうな気がします。一時は堤防道路を津波が超水しますが、堤防上(天端)がコンクリートならば被害も少なく、クルマの走行が可能です。堤内地側の道路よりスグ利用できると貴重な道路になると思われます。




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