元 河川監理員による河川情報
    不法耕作対策状況(万場大橋左岸下流8.4km+50m付近)②
     河川敷で耕作しているのをよく見かけます。河川敷には官有地だけではなく民有地も存在するので、その地権者が適正に耕作している場合もあります。現場を見ただけでは不法耕作かどうかは不明なんです。

     何らかの過去経緯があって河川敷に民有地が存在しています。

     基本的には、関係自治体と調整して対策していくことになりますが、日常の河川管理としては必要な対策を進めていかなければなりません。不作為はいけませんね。


     必要な対策としておよそ次のとおりです。

    ①現地の官民境界の確認が必要。河川区域内の現況を確認する(撮影、状況記録、計測等)
    ②河川敷(民有地)で耕作し工作物を設置している場合は、軽易な行為以外の違法(河川法27条)に該当するかどうか確認。許可不要のものをのぞき、許可できる場合は、占用許可申請するよう指導する
    ③河川敷(官有地)で耕作し工作物を設置している場合は、不法耕作(河川法24条や27条)に該当するかどうか現況確認
    ④いずれの場合も、耕作地や工作物が治水上の問題、河川利用上の問題、環境上の問題である場合は「是正指導」の対象となる。

    「是正指導」

    ①治水上支障があり、違法行為であることを原因者へ認識させる
    ②官有地の耕作者や、河川区域内の工作物設置者へ是正指導
    ③民地内の耕作でも河川区域内で支障となるならば指導
    ④沿線住民への注意啓発のために「広報啓発チラシ配布等」
    ⑤工作物への「注意文書の貼付」~原因者からの連絡待ち及び週に1度現地調査確認
    ⑥「注意看板の設置」など


     河川敷地内の民有地で耕作している場合は、ほとんどが河川区域における土地の掘削等で許可を要しないものでありますが、中には廃車(ライトバン)を農機具小屋の代わりにしたり、大きい小屋を設置したりと、治水上支障ある行為をされている場合もあります。

    いくらなんでも、河川敷の耕作地へ農機具小屋として廃車を設置するのはやめましょうよ

     不法状態がある耕作について、対策例としては、①河川巡視による啓発活動→ ②周辺地域へ広報啓発→ ③流域対象の会議等で方策を提案し「重点的撤去区域」を決定し対策を進める→ ④官民境界を確認し一気に撤去・・・というフローもあるかもしれません。


    ■河川区域内の耕作に関する法律■

    (土地の占用の許可)
    第24条
     河川区域内の土地(河川管理者以外の者がその権原に基づき管理する土地を除く。以下次条において同じ。)を占用しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。


    (工作物の新築等の許可)
    第26条
     河川区域内の土地において工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。河川の河口附近の海面において河川の流水を貯留し、又は停滞させるための工作物を新築し、改築し、又は除却しようとする者も、同様とする。


    (土地の掘削等の許可)
    第27条
     河川区域内の土地において土地の掘削、盛土若しくは切上その他土地の形状を変更する行為(前条第1項の許可に係る行為のためにするものを除く。)又は竹木の栽植若しくは伐採をしようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の許可を受けなければならない。ただし、政令で定める軽易な行為については、この限りでない。


    (河川区域における土地の掘削等で許可を要しないもの)
    第15条の4
     法第27条第1項ただし書の政令で定める軽易な行為は、次に掲げるものとする。
    1.河川管理施設の敷地から10メートル(河川管理施設の構造又は地形、地質その他の状況により河川管理者がこれと異なる距離を指定した場合には、当該距離)以上離れた土地における耕耘

    2.法第26条第1項の許可を受けて設置された取水施設又は排水施設(その設置について、法第87条若しくは第95条河川法施行法第20条第1項又は砂利採取法(昭和43年法律第74号)第27条第1項の規定により、法第26条第1項の許可があつたものとみなされるものを含む)の機能を維持するために行う取水口又は排水口の付近に積もつた土砂等の排除

    3.地形、地質、河川管理施設及びその他の施設の設置状況その他の状況からみて、竹木の現に有する治水上又は利水上の機能を確保する必要があると認められる区域(法第6条第1項第3号の堤外の土地の区域に限る。)として河川管理者が指定した区域及び樹林帯区域以外の土地における竹木の伐採

    4.前3号に掲げるもののほか、河川管理者が治水上及び利水上影響が少ないと認めて指定した行為




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